ご覧いただきありがとうございます。
「自分で考えなさい」「自分で考える力を磨きなさい」と言われたときに、もしくは、そうしなきゃと思ったときに、具体的にどうしたらいいのか、どんなステップを踏んで育てていったらいいのかという話をしたいと思います。
実際に、これまで「直感派」「感性派」のタイプの方(前回記事参照:『考える力を育てる前に、大事な見落としがちな大前提』)から、考える力をつけたい、高めたい、磨きたいという相談を数多く受けてきました。
そのときにお話しさせていただいたことも踏まえて、お話ししていきたいと思います。
考えるとは、0から生み出すというよりは、すでにある1から考えるということ
自分で考えるといったときに、『何もない0から考えなければならない』と思うと、大変なことがあります。
世の中の「新発明」もほとんどが「既存技術の組み合わせ」と言われます。
何が「新」なのかというと、「組み合わせ方が新」ということです。
『だから新しい組み合わせを探そう!』と思うとこれまた大変なので(笑)、ここから汲み取るといいのは、『ああ、すでにあるもののアレンジでもいいんだ』『0から全く新しいものを生み出さなくてもいいんだ』ということです。
何らかの「素材」を持って、その素材というベースから考えられればいい、ということです。
頭を使う訓練は、身近なものからはじめられればOK
ただ、そういったとき、何を素材にすればいいか?というところに悩むかもしれません。
そのときに、たとえば1つ素材になり得るのが、思考の着火剤になり得るのが「感情」です。
自分で考えるといったとき、いきなり「◯◯についてどう思うか?」「◯◯はどうしたらいいか?」と聞かれても、なかなか難しいことも多いかもしれません。
そのときには、とりあえず「身近なものを題材にして」「頭を使うことに慣れる」ということが近道だと思います。
今回は、その「頭を使うことに慣れるための3つの方法」をまずお話ししたいと思います。
(その3つの方法をまとめた後に、その3つの方法を具体的に用いる例、用いる素材として「自分の感情」というものを取り上げて、「3つの方法の具体的補足説明」として次の記事でまとめたいと思います。)
「理由」と「順序」と「向き」を考えることが、「考える」ということ
今、「理由」と「順序」と「向き」と、3つ書きましたが、3つ同時ではなく、とりあえずどれか1つに着目できればいいと思います。
「理由」を考えてみる
「それはどうして起きたのか?」「なぜそう思うのか?」「何が原因だと推測できるか?」
こういったことは、「考える」ということの1つです。
つまり、「理由探し」は1つの「考える力」ということができ、「理由探しゲーム」は「考える力」を高め、養う1つの方法になります。
もちろん、「絶対的な正解」に出合えるとは限りませんし、出合えない場合の方が多いと思います。
しかしながら、「絶対的な正解」に辿り着けることのみが価値のあることで、ゴールなのかというと、そうではなく、「(仮のでも)答え」を見出すことによって、新しい仮説を組み立て、そこから「新しい選択や行動や結果」が生み出されれば、OKなのです。
なので、正解不正解よりも「とりあえずの答え」を出してみる、という感覚でまずは「理由探しゲーム」をしてみるといいと思います。
「順序」を考えてみる
2つ目の、考える力を養う方法は「順序を考えてみる」ということです。
これまた勝手に「順序ゲーム」と名付けましょう。笑
何か事を為すときには、「順序」というものがあります。
仕事でも、何か料理をするときでも、何にでも「順序」というものがあります。
この「順序を考えてみる」ということが、「考える力」を高める1つの方法になります。
もちろんこのときも、「ただ1つの正解」を求めなければいけない、というよりは、「現時点での最適解」を見出そう、という意識で大丈夫です。
そして、こういう順番でやるといいかな?と思ったら、その「理由」も合わせて考えてみると、 Wで考える力が高まります。
「向き」を考えてみる
そして、3つ目が、「向きを考えてみる」ということです。
たとえば、「私は◯◯には賛成だ!」とか「反対だ!」というのは、1つの「向き」です。
「◯◯するべきだ!」というのも1つの「向き」です。
様々なことに対して、「自分の向き」を考えてみる、と考える力が育っていきます。
そして、このときも「その向きの理由」をなんとなくでも考えてみる、言葉になる範囲で言語化してみる、とより一層考える力が磨かれていきます。
理由・順序・向きを考えてみることから
今回、「自分で考える力」を高める3つの方法についてお話ししてきました。「理由」「順序」「向き」について、ぜひ考えてみることで「考える力」を磨いてみてください。
「自分の感情」を素材として自分の考える力を高める方法についても、1つの例として、次回の記事で具体的にお話ししていきたいと思います。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
自分の考える力を高める方法〜具体編〜
>>「自分の感情」を素材として、「自分の考える力」を磨き、高める方法