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「前進すること」「登ること」「高めること」など、先へ先へ、上へ上へ伸ばしていくことは語られることが多くあります。本屋さんでも「モチベーションを高める方法」などの本は本当にたくさんありますね。
たしかに、日々自分を高めようとしていく意識や実際に高めようとすることはとても大事で、それによって磨かれるものもたくさんあると思います。
ただその一方で、「待つこと」によって磨かれるものもたくさんあります。
今回はこの「待つ力」についてお話ししていきたいと思います。
どうにもならないときは「待つ力」を磨くときなのかもしれない
たとえば、何か目標を掲げて、実際に行動していくことによってそれを達成していこうとするとき、どうにもこうにも見えない壁にぶつかって前に進めないということがあるかもしれません。
そんなとき、前に進めない自分や思うように動けない自分に対して焦りを感じたり、責めたくなることもあるかもしれませんが、こんなときこそ「待つ力」を磨けるタイミングかもしれません。
潜在的な向上心が高い人ほど、立ち止まることに強い不安や恐怖を感じることがあり、「待つ」ということはなかなかにむずかしいものとなります。
ただ、向上心や前進する力がすでに高い人が「待つ力」さえも身につけてしまった時には、これまでに以上に魅力的になり、魅力が溢れるようになります。
待つ力とは信頼する力
待つ力というのは「信頼する力」です。
何か物事に一生懸命に取り組んでいるのになかなかうまくいかない、でも結果が出る自分を待ってあげられる、もしくは一時休憩してもいいと自分に言ってあげられる(=自分をゆっくり待ってあげられる)というのは、未来の自分を信じてあげられるということです。
さらに、自分を待ってあげられる力があるというのは、仮にこれからうまくいってもいかなくても、うまくいくまでにこれからどんなに時間がかかっても『現時点でもちゃんと自分は素晴らしい』と現時点での自分をそのままに認めてあげられているということでもあります。
そうした、「これから何か成し遂げられたら素晴らしくて、成し遂げられなかったら素晴らしくない」ということではなく、「成し遂げられたら素晴らしいし、でもすでに素晴らしい(笑)」というゆとりを生み出せることは心の豊かなエネルギーとなり、そのゆとりや余裕が結果的に成し遂げるために必要なものや人を引き寄せてくれることにも繋がります。
待つ力を日頃からつけられるプチトレーニング
そしてこの待つ力は、日頃からプチトレーニングをして磨くことができます。
日頃から小さなことでトレーニングをしていると、大きな物事になっても、その感覚をそのまま移行して待つ力を発揮しやすくなります。
たとえば、一見無駄だと感じることを日常生活の中であえてしてみるということは、待つ力を育てることに繋がります。
散歩している最中や帰宅途中にわざわざ1本奥の道を曲がってみたり、普段通らない道を通ってみたり。
これは非効率的なことであり、そのときには無駄なことと感じることもあるかもしれませんが、それによって「効率非効率」ということや「有用無用」、「早い遅い」ということに対して、自分の頭や心をゆるませられるようになります。また、それらを超えたその先の視点を得られるようになります。
何か焦りを感じていたり、もどかしさを感じているときには無意識のうちにどんどん「早いこと」や「すぐにできること」のみをよしとしたり、『そうでなければならない』という感覚に寄っています。
ですが、普段の生活の中で「小さな無駄」を取り入れてみることによって、有用か無用かという点においてゆるませられるようになることと同時に、その小さな無駄の中で何かを得るという経験もできます。
そしてその「小さな無駄」であるはずの中から何かを見出せたり、何かを得られたとき、実感として「回り道」の意味や効果を感じられて、「時間がかかること」「時間をかけること」の持つ意味や可能性という側面をほんのりと信じられるようになっていきます。
それが結果として、さまざまな物事に取り組む際のどっしり感や落ち着き、待てる力に発展していきます。
ぜひ、日常生活の中で、寄り道や回り道、脱線を楽しんでみてください。
それでは、最後までお読みくださってありがとうございました。
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