奇跡とは最大の矛盾。

いつもご覧いただきありがとうございます。

「奇跡」というと非常に神秘的であり、宙に浮いたような感覚のある言葉ですね。今回はこの「奇跡」についてです。「奇跡」と「矛盾」というものの関係性についてお話ししていきたいと思います。

今回のお話は、毎秒毎秒の自分を軽く、かろやかにすることに繋がっていくと思います。さらに潜在意識に浸透していくにつれ、日常の細かな思考や選択が無意識のうちに変わっていき、それは「以前なら考えられなかった」ようなそれこそ「奇跡」と呼べるような未来の自分をもたらしてくれます。

それでは、一貫性、継続性というところからお話を始めたいと思います。

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一貫性は確かに尊い

たとえば、思考の一貫性や行動の一貫性、思考と行動の一致や一貫性など、様々な「一貫性」がこの世界にはありますね。そして、その「一度決めたことはやり抜く」ということが美徳とされたり、「途中でやめてしまったらいけない」ということを耳にすることもあると思います。

確かに一度やると決めたことをやり抜くことは素晴らしいことだと思います。そしてそれは尊いことだと思います。でも、一度やると決めたことをやめて休憩するなり、路線変更するなりということは一方で「臨機応変さ」でもあるわけですね。

もちろん続けることや続けられることは尊いことで、それによって外的な何らかの結果に繋がることもあると思います。でも、もしも『どうしても続けられなかった』、『気が変わってしまった』ということがあってもそれでもOKだと思います。

続けられたか続けられなかったかよりも、自信や自己肯定感を守ってあげることができる、キープすることができる、ということの方が大事かもしれません。

自信や自己肯定感というのは、心のエネルギーの源泉です。それを守ってあげることができるかぎり、途中少しの時間を置いたとしても、長い目で見たときの歩みが止まることがなく、遠くまで行くことができます。

自分の中の矛盾をゆるす〜移り気と飽き心〜

『一度○○と決めたのに、結局できなかった』

『○○をやろうと決めたのに、○○をやめて△△がやりたくなってしまった』

『あのとき自分は○○とあの人に言ったけど、今は△△と思っている』

こんな風になったとき、自分の中に矛盾を感じて、自分のことを責めたり、自分がいやになってしまうことがあるかもしれません。

でも、そんな矛盾をゆるしていくことは先ほど挙げたように自己肯定感という心のエネルギーの源を守ることができて、一時的に脱線することがあったとしても結果的に歩み続けられて、遠くまで行けるということもあります。

自分の中の非一貫性や矛盾に対して責めたくなるということは、何も意識しなくたって自制心がちゃんと無意識に働いているということですから、そんな人ほど自分自身の非一貫性や矛盾に対して少し寛容になってあげることでちょうどいい肩の力の抜けた塩梅になるかもしれません。

矛盾をゆるした副産物としての奇跡

大小様々な矛盾が自分の中には生まれます。もちろん、その時々で自分の中に生まれたその矛盾を正そうとすることもあると思いますが、時には矛盾した自分も含めて自分である、それで大丈夫、と自分の心をゆるめてあげることは自分の可能性を広げてくれます。

一貫性とは一筋である、一直線であるということであって、それによってその他の選択肢や景色が見えにくくなるということもあります。

時に自分の中の矛盾をゆるすことは、自分の視野の絞りをゆるめて見える景色を広げてくれることに繋がります。そしてそれは視野の絞りをぎゅっと絞った一貫性の中にいるときには見えなかったような選択肢も自分に見せてくれます。

そのことによって、想像もしなかった未来が見えるようになってそこに繋がって行ったり、思いもよらぬ解決策を導き出すことに繋がるかもしれません。

奇跡とは最大の矛盾

『どうしてこんなことが起こったんだろう?』、『どうしてこんな結果が出たんだろう?』といくら考えても答えがわからないような、答えが全く見えて来ないようなそういったものは「奇跡」と呼ぶことができます。

この奇跡は、論理的に説明をしようとしても説明をつけられない部分のオンパレードです。起こるはずのないことがなぜか起こったというものですね。Aという状況からどうしてBという結果に繋がったのかわからない、という矛盾に満ちたものです。

でもそれは、そこに奇跡の起こる余地があったために起こることのできた矛盾であり、奇跡です。

「有益である、役に立つ、得がある」こういったことを判断基準にして、それをポリシーとして一貫性のある行動をしている人がいたとします。

そんな人が『これは無駄かもしれないけど、たまにはそんなことをやってみてもいいかな』と思ってやってみたら、そこにいつもの自分との矛盾が生まれますが、それと同時にそれまででは起こり得なかったことが起こり得る「余地」や「余白」が生まれます。

大仰に聞こえると思いますが、そこに奇跡の起こる余地が生まれます。

自分をゆるめることで、毎日奇跡の下ごしらえができる

日々の生活の中で、僕たちは自分の中の大小様々な矛盾と出合います。もちろん、それをピシッと正そうとすることもできますが、時にはそれがどうしてもできないとき、ピシッと正そうとしたら、もう壊れてしまうというタイミングもあるかもしれません。

そんなときにはぜひゆるめてみてください。

いつもと違うことをやったっていいじゃないか、とゆるめてみてください。

今までと違う自分になったっていいじゃないか、とゆるめてみてください。

"立派"から遠ざかったっていいじゃないか、とゆるめてみてください。

そうやってゆるめることは、奇跡の下ごしらえとなります。

今回のお話がいつか何かのお役に立ったらうれしいです。

それでは、最後までお読みくださってありがとうございました。よろしければ、以下の関連記事も合わせてお楽しみください。

【1年半後の2019年の追記】矛盾と多様性と彩り


ここまでは、「一貫性と継続性」に焦点を当てて
「奇跡と矛盾」についてお話ししました。

ここではもう1つの角度「多様性と彩り」から
お話しできればと思います。

奇跡とは「現実」からまっすぐ線を伸ばした先
じゃないところに着地することです。

矛盾とはこれまでの自分や現在の自分とは
相反するところの点です。

多様性とはいろんな点があることです。

彩りとはいろいろな点にいろいろな色があることです。

今の自分がいます。

あるとき、
「真逆の気持ち」や「真逆の自分」が
ひょっこり顔を出します。

これまでを尊重する「直線」的自分は
その生まれたものを否定したくなります。

でも、その「新しい点」を受け入れたい自分もいます。

そんなときは今までの自分とは違う自分でも
受け入れても大丈夫です。

それはただ、「これも自分」と
「自分自身という存在の範囲(エリア)」
が広がるだけです。

新たな点が生まれ、
新たな色が加えられ、
より彩り豊かな自分になるだけです。

そんなことをしていたら、
過去の自分の延長線上には
あり得なかった現実=「奇跡」が
「現実」として目の前に現れます。

「矛盾」を「多様性」とゆるせる勇気を持ってみよう。

最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

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