苦労は買ってでもしろ?〜新時代の「苦労」の人生への取り入れ方〜

ご覧いただきありがとうございます。

「苦労は買ってでもしろ〜新時代ver.〜」なるものをお届けできたらいいなと思っています。笑

今回の考え方、新しい角度を手に入れることで、日々の生活や人生全般で心が軽くなり、それによって「結果的に」どんどん挑戦的に、アクティブに、人生を謳歌できるようになることがあると思います。

「苦労は買ってでもしろ」の重荷を降ろして、新しい角度でこのフレーズと付き合うことで、全く新しい自分に出会ってください。

お役に立つ部分があったらうれしいです。

Contents

「苦労は買ってでもしろ」が首を絞める

「苦労は買ってでもしろ」は古くからある考え方ですね。たしかにこの一言に込めた先人のたくさんの思いがあるのだろうと思います。そして実際、この考え方によって得られるものもあるのだと思います。

ただ、この考え方によって息苦しさを感じてしまったり、生き苦しさを感じてしまう人も少なくないと思います。

現に僕自身も、なかなかこの言葉通りにできない自分自身に対してダメ出しをしていた頃がありました。

さらに、この言葉に従って無理に頑張って「苦労」に飛び込んだ結果、ただ苦しくてただ精神崩壊したこともありました。

「それもいい経験でしょ?」なんて見方もあるかもしれませんが、ここでは少し違った話をしたいと思います。

そもそも「苦労は買ってでもしろ」とは?

若い時の苦労は買ってでもしろ、とよく言われますが、『若い時じゃなくても苦労は買ってでもしろ』的な空気感はまだまだ漂っていますよね。

なので、若い時は〜に限定せずに苦労すること自体についての話をしていきたいと思います。

苦労は買ってでもしろ、というのは苦労は将来の為になるから積極的にしなさい、楽したら将来のためにならないよ、ってことで言われます。

目の前に2つの選択肢があったら、困難な方、難しい方を選べ、とも言われたりしますね。

ドMでそれが楽しい人はそれやれればいいと思うんです。笑

ただ、心がやさしい人ほどそういった言葉に強く影響を受けすぎて、心が壊れてしまうことがあります。そして、抱いていた希望を捨てざるを得なくなってしまう人も少なくないと思います。

だから、自分の心のタイプやそのときの自分の心の状況に合わせて、格言は上手に取り入れられればいいと僕は思っています。

苦労は楽しめる範囲で買えばいい、苦労の大人買いはいらない

僕自身、かつてこの格言を真に受けてゴリゴリ系になろうとしていた(ならねばと思っていた)時期がありました。無理でしたが。笑

マラソンが好きな人はマラソンを走った後に爽快感を得られるかもしれませんが、マラソンがきらいな人は走った後はただの疲労感と虚無感だったりします。

マラソンはきらいでも、突然無性に走りたくなったり、無性に(少し)体を動かしたくなるという人はいるかもしれません。

そうしたら、「その分だけ」体を動かして、「その分だけ」汗かいて楽しめたらそれでいいと思うんですね。

楽しめる範囲で買うことが継続的に買うことに繋がる

「その分だけ」を自分で調整できたら、「気持ち良さ」でちゃんと終えることができます。

でも、「その分だけ(自分にあった分だけ)」ではなく「全力」!「MAX」!こそが至上、と言われることもあります。

それは真に受けちゃダメです。堂々とそのときの自分に最適な量を見極めちゃいましょう。

「苦労は買ってでもする」ことの成果が「経験を得られて、成長できる」ということであれば、そのときの自分がしたい分だけを買って、経験すればいいのです。

無理やり苦労を買いすぎると、『もう二度と挑戦なんてしたくない!』なんてなってしまうかもしれません。

そしたら、そもそもの苦労を買う目的である「経験を得ること、成長すること」が完全に止まってしまうかもしれません。

それならそのときの自分に買える分だけ買えばいいのです。

一度に買う分がたとえ少量だとしても、楽しく続けられる範囲で続けられたとき、結果的に「総量」は圧倒的に多くなるんじゃないかなと思います。

もっと言えば、苦労なんて買おうと思って買わなくていい

「苦労」は2つの顔を持っている

「苦労」って実は2つの顔を僕は持っていると思っています。

それは「苦労」という顔と「ワクワク」という顔です。

そしてその「顔が変わったら」やればいいんじゃない?と思っています。

最初は自分のサービスを提案するなんて「苦労」にしか感じられない

今回は「起業」の例でいこうと思います。

「苦労は買ってでもしろスタイル」が自分のベースにあった場合、無理やりでも飛び込み営業でも何でも、やるでしょう。そういう選択肢を積極的に選び、そして、そうしなければ成功しない、という観念が自分の中に構築されていきます。

たとえば起業したいな、自分なりのライフワークを作りたいなと思ったとき、いきなり「何か売ってこい!」となったら、一部ワクワクしちゃう人もいるでしょうが(笑)、大半の人は『そんなの苦労の塊』、『地獄だ』とイメージしたり、感じます。

でも、例えば英語を人に教えた時に「え!すごくわかりやすい!もっと教えて欲しい!」となって、自分の才能の片鱗が見つかったとします。

そして「すごくわかりやすいよ!また教えて!」という声をポロポロともらい始めると、『おやおや、これはもしや喜ばれてる?お金いただいてもいいのかな?』となってきます。

そうなった後では、「自分の英語のプチレッスン」を売ることは、緊張やドキドキもあるけど「ワクワク」になっています。

つまり、売るということに対して

「ワクワク感」>「苦労感」

となったということですね。

こうなったときに、初めてトライできればいいんです。

最初は

「苦労感」>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>「ワクワク感」

くらいだと思います。

つまり、売ることが「苦労の顔」をしているんですね。でも、褒め言葉をたくさんもらったり、認められることが何回かあったり、自信が育ってくるとある時に「ワクワクの顔」に変わるのです。

『大変そうだけどやってみたい!トライしてみたい!』という感情に変わるポイントがあるのです。そのときが、「顔が変わった」ときです。

「苦労は買わなくても大丈夫」、「時機は待ってあげていい」

ありがたいことに沢山の人が全国各地(時には地球の裏側)から「やりたいことの実現」や「ライフワークの発見・実現」に関する相談メール、それら実現を引き寄せるための相談メールをしてくれます。

そしてそういった相談に乗るコーチングやコンサルティングを始めて約3年後にはやりとり総数は1万通を超えるまでになりました。

それだけやってきて繰り返しお伝えしていること、成果に繋がっている話の中核が、「苦労は買わなくても大丈夫」、「時機を待ってあげていい」ということです。

〜苦労の五変化(ごへんげ)〜

「苦労の五変化」を理解すると心が軽やかになり、行動まで変わっていく

先ほど苦労には2つの顔がある、「苦労という顔」と「ワクワクという顔」だ、というお話をしました。ここでは、さらに細かく「5段階」としてお話できればと思います。苦労の「七変化」ならぬ「五変化」としてお伝えします。

各段階について本当は30分くらいずつセミナーしたいくらいなのですが、紙面の都合上(笑)シンプルにしてお伝えしていきます。

苦労→ワクワク→やりたくてしょうがない→やらずにはいられない→気づいたらやってる

①「苦労」段階

この段階では圧倒的に「苦労」に感じます。ただの苦労にしか感じられません。

たとえ未来のやりたいことに繋がる道だとしても、この段階で突っ込むと精神的消耗は著しいです。場合によっては、「精神的に疲れ果てて完全に諦める」という結果に繋がることもあるでしょう。

たとえば先ほどの起業やライフワーク実現の例で言えば、いくら「自分の才能をビジネスに変えたい」、「起業してみたい」、「ライフワークを見出して実現したい」と思っても、「とりあえず手当たり次第今すぐにやってみろ!!」、「苦労してでも突っ込め!苦労して来い!」と突っ込みすぎると「ただの苦労」になって再起不能になってしまうこともある、ということですね。

もちろん、その経験が未来の糧になることもあるかもしれませんが、この段階は無理しなくても大丈夫です。

②「ワクワク」段階

時間の経過や何らかのきっかけによって心にエネルギーが貯まっていきます。そうすると、「苦労感」よりも「ワクワク感」の割合が少しずつ大きくなってきます。

たとえば、何か自分のサービスを売るなんて無理だと思っていた人でも、それを実現している人の話を聞いたり読んだり、直接会うことで『あれ?意外に自分にもできそう?』なんて思えるようになったりすることがあります。

これは心にエネルギーが貯まるきっかけの1つですね。

そうなると、「何かを売る(起業する)なんて大変そうだ、苦労しそうだ」という感情や感覚よりも「自分もそうなれたらいいな」という感情や感覚の方が強くなってきます。

ただ、この段階ではまだ前段階の「苦労イメージ」が強く自分の心をコントロールすることがあり、心が頻繁に①と②とを行ったり来たりします。

③「やりたくてしょうがない」段階

そしてそれを何回か繰り返していると心は次の段階にやってきます。

それが「やりたくてしょうがない」段階です。

何度も①「こんなの大変だ!きっと大変だ!」と②「でも憧れる!やってみたい!ワクワクする!」を行ったり来たりしていると、「あー、もうやりたくてしょうがない!」という感覚になってきます。

「きっと大変だよなぁ、でも憧れるしなぁ」

→「きっと大変だよな、でも憧れる」

という感じに変わるんですね。

この段階で「えいや!」と飛び出してももちろんOKです。でも、まだ飛び出せなくてもOKです。

④「やらずにはいられない」段階

そして③の段階を少しの間過ごしていると、次第に面白い感情がやってくるようになります。

それが「自分にイライラ」という感情です。

③をずっと味わっていると「もう、いったい自分はどうしたいの?!」と感じたり、「いつまで自分はうじうじしてるんだ?!」なんて自分自身に対して勝手にイライラしたりすることがあります。笑

「ある種のイライラ」が裏側にある「やらずにはいられない」という感情ですね。ここまで心のエネルギーが貯まってきたり、高まってくると、それに比例して心の強度も①のときより増しているので、再起不能率も低くなり、飛び込みやすくなっています。

この段階で挑戦できれば十分です。

⑤「気づいたらやってる」段階

そしてその後に「気づいたらやってる」段階です。

もうそこに葛藤とか自分自身との対話とかはなくて、『おまえはもうやっている』(byケンシロウ)状態です。

「これまでたくさんの葛藤が過去にあったけど今は当たり前のようにやっていること」も、ここにたくさん含まれています。

そしてこの段階に来て実行しているものは、ほとんどの場合もう本人には気づけません。

しのごの言わずやってる段階です。それこそもはや無言で息をするように淡々とやっている段階です。

まずは段階を知れればいい

ということで、5段階をお伝えしました。

で、とりあえずこの5段階があるということを知るだけでも「思考と行動」の間の溝、モヤモヤして見えない部分(段階)がクリアになるので心が徐々に軽くなっていくと思います。

0か100か、白か黒かで考えると「自分全然できてない!」「自分全然ダメだ!」と苦しくなってしまうこともあります。

でも、たとえばこの段階を知って、一度落ち着いて自分を観察できれば、『ああ、ちゃんと進んでるのかも』と目には見えない透明なステップを感じることができます。

そうなると、心に栄養を与えながら自分自身を一回り、ふた回り大きく育てていくことができます。

どの段階までも待っていい

そして、この5段階のうち、どこまでも自分の行動を待ってあげてOKです。

苦労は買ってでもしろ!スタイルで、「苦労」の海に飛び込んでいってもいいし、これまでは苦労に感じていたことが「やりたくてしょうがない」と感じる段階になってから飛び込んでもいいし、「『やりたくてしょうがない』に変わらないからやらない」というのもOKです。

やりたくないことはやらない、という選択もOKなのです。

本当にやりたいことや本当に必要になることは、知らぬ間にちゃんと第4段階(④)や第5段階(⑤)まで到達して、結果的にちゃんとやれるようになっています。

だからこそ、無理に飛び込もうとして精神的に持たなくなるのであれば飛び込まなくていいのです。仮にやりたいことだとしても、『やりたいけど何故かやれない』、『やりたいけど何故か行動に移せない』という時間があってもいいのです。

その間は自分を待ってあげて大丈夫です。

そうして、第4段階や第5段階まできたときにやれてればそれで十分素晴らしいのです。

それでも「心にスパイスがほしい」ときに「苦労を『あえて』買う」くらいでいい

そういった前提でいられると、それだけで心にゆとりや余裕が生まれます。

そして心のエネルギーが漏れにくくなります。

結果的にエネルギーも貯まりやすくなるので、目に見える行動や目に見える結果に繋がることも早くなっていきます。

そういう風に「安心感」を根底に持っていると、安心したまま『ちょっと今冒険したいかも!』という気持ちが訪れることがあります。

そんなときに『刺激がちょっと足りないから(欲しいから)苦労っぽい道をあえて行ってみよう!』ってことができればいいのです。

それくらいに「苦労を買う」のは「限定的」でもいいのです。大丈夫です。

「苦労は買ってでもしないといけない!」という感覚や考え方が自分に合って力になる人や力になる場面もあれば、今回お伝えしたような真逆な感覚こそが自分に合う人もいます。

そして、もし後者の人であったり、後者のタイミングの人であれば、今回の考え方を自分自身に染み込ませられるだけで想像できないほどに心軽やかに未来を創造していくことができます。

これは使えるかも、とか染み込ませていきたいなと感じたら、よかったらブックマークして折に触れて読み返してみてください。きっとあなたの血肉となっていきます。

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