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最近は四字熟語があまり使われなくなった、あまり知られなくなったと言いますが、例えば「花鳥風月」は、レミオロメンの楽曲やSEKAI NO OWARIの楽曲のタイトルにも使われているので、比較的広く認知されている四字熟語だと思います。
今回は、この四字熟語「花鳥風月」を取り上げたいと思います。
Contents
花鳥風月とは?
花鳥風月という四字熟語は、「花」を愛で、「鳥」の声を聞き、心地よい「風」を感じ、美しい「月」を眺めること、美しい自然の景色を眺めること、その心を意味しています。
また、「風月」には、自然の風物をテーマとして詩や句を詠んだり、文章を綴るという意味もあります。
隙間、余白のなくなる日々
現代は、大きな経済発展や技術革新によって、非常に豊かになったものの、例えば都会にいれば、隅々まで人工物があり、それらに囲まれて「隙間」や「余白」を感じることが難しくなっています。
また、日々、人が触れる情報量が莫大なものになっているという話も聞いたことがあると思います。
具体的に言うと、
「江戸時代の人の一生分の情報量」=「現代の人の一日分の情報量」
と言われていたりします。
モノ余りの時代だ、モノが溢れる時代だと言われて久しいですが、脳内の世界においてもこれほどまでに多くのモノに溢れているわけですね。
悩み事がなかなか解決しない理由
悩み事がなかなか解決しなかったり、心がズンと重くなってしまって、なかなか軽くならない理由の1つとして、「思考が絡まってしまっている」ということがあります。
たとえば、何か悩み事があって、それを友人に話しているうちに、勝手に問題が解決してしまったりという経験はありませんか?
もちろん、人に聞いてもらうことによって、スッキリした、とか、癒された、ということもあると思いますが、人に話しているうちに(言語化して整理しているうちに)「思考の絡まりが取れた」ということによってもたらされるケースも多いです。
モノが溢れ、情報が溢れている時代には、脳内に入ってくる情報も当然増え、思考がより絡まりやすくなります。
そして、次から次へと情報が足され、解こうとすれば解こうとするほど絡まるコードのようになって、どんどん解けなくなる、ということがあると思います。
とめどなくやってくる情報により、頭と心の休まる場を作れない
また、情報がとめどなくやってくることによって、頭と心の余白がない状態が続き、疲れが溜まっていきます。
次から次へと情報がやってくると、今現在「思考中」のものが進まなくなったり、新たに思考しなければならないことが脳内に勝手に生まれて来たりします。
そうなると、脳や心が息つく間もなく、隙間なく、間断なく、ノンストップでせわしなく稼働し続け、エネルギーを消耗し続けていくことになります。
必要最小限の情報とは何か?
もちろん、お仕事や学校などがあったときには、たくさんの情報に触れざるを得ない状況があるわけですが、それ以外の自分のプライベートの時間や休みの日などの「必要最小限の情報」を整理してみるといいかもしれません。
例えば、「今日の天気」という情報なのか、「今の時刻」という情報なのか、「お気に入りのブログの最新記事」という情報なのか。
1日の中で触れる情報にどんなものがあるか、バーっと書き出してみると、必要最小限の情報や必須の情報を見極めやすくなると思います。
そのように情報の断捨離をするだけで(まずは1日とか1時間とか、昼間だけ、とかだけでOK)、脳内や心に余白が生まれるようになります。
そして、思考がスッキリしたり、「本当に考えるべきこと」にゆっくり思考や心を向けられるようになったり、忙しい日々の中では目を向けられない「未来のこと、将来のこと、自分の本当に望むこと」などに心の目を向けられるようになっていきます。
「花鳥風月タイム」の導入
このように、自分が普段接している情報を整理して、脳内の情報の断捨離をすることによって、脳内や思考に余白が生まれ、それだけで思考が解けたり、本当に大事なことに思考を割くことができるようになりますが、それだけでなく、「花鳥風月」を味わう時間を実際に取り入れてみると、より思考が軽くなり、心が軽くなります。
もちろん、日常的に忙しく、なかなか時間が取れないかもしれませんが、「ささやかな花鳥風月タイム」を取り入れるだけで、変化は起きてくると思います。
YouYubeで自然の風景を見る、鳥の声を聞いてみる
仕事が忙しく、帰宅が遅くなってしまったり、休日も疲れによってなかなか動けないという場合には、実際に外に出れなくても、YouTubeなどの動画によって間接的に「花鳥風月」に触れるのも1つの良い方法です。
YouTubeが非常に有名になり、動画数も非常に多くなってきて、様々な自然の風景が動画としてアップされています。
実際にその場に行くのはむずかしくても、こうして間接的に「花鳥風月」を擬似的に味わうことができます。
近所をルートを決めずに、ゆっくり散歩してみる
少し時間があったり、余力がある場合には、実際に近所を散歩してみるといいと思います。
都会だとなかなか自然がないと感じられるかもしれませんが、僕自身も以前東京のど真ん中に住んでいたときには、確かに車や建物が非常に多かったのですが、それでも、散歩によって少ないながらも「木々」や「鳥の声」を聞くことができました。また、散歩によって、「風」を感じられることも良かったと思います。
普段どこか明確な目的地があって、そのときに感じる風と、ただ散歩のために歩いているときに感じる風とでは、感じ方が違って、違ったように風を味わえたりします。
もし、仕事上でもプライベートでも、いつも目的地やルートを決めるということが多い場合には、「目的地もルートも決めない」というのも非常に面白いです。
「目的地やルート」を決めないことによって生まれる偶然やランダム性が非常に自分の頭や心に柔軟性をもたらしてくれます。
また、普段なら目も向けず通り過ぎてしまうような道端の小さな花などに足を止めて目を向けてみると、その瞬間にもまた「余白」が生まれます。
近場の山や川に行ってみる
さらに時間が作れたり、体力的な余裕がある場合には、実際に近場でいいので、山や川に行ってみるといいと思います。
例えば、たった1時間であっても、その自然の中に身を置くと、自然の壮大さによって、これまた「余白」が生まれます。
実際に散策途中で足を止めて、鳥のさえずりに耳を傾けたり、苔の生えた岩に触れてみたり、流れる水に触れてみたり、木の匂いを嗅いでみたり、五感で深く感じると、自分の感性が目を開き、「普段の論理や思考」から解き放たれ、また新たな心の余白、心のゆとりが生まれます。
以上、3つほど挙げましたが、実際にこれらのことができてもできなくても、「花鳥風月」という言葉が頭の中にあるだけで、心の中にあるだけで、潜在意識の中にあるだけで、日常生活の中のちょっとした選択が変わったり、心にゆとりをもたらすものが普段よりよく目につくようになったりして、それだけでも変わることがあると思います。
なので、なんだか疲れたなという時のために「花鳥風月」という言葉を、よかったら、ノートやスケジュール帳に小さく書いておいたりしてみてください。
そうするだけで、無意識の領域で自分の意識が変わり、現実が変わっていくと思います。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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