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今回は、デールカーネギーの有名な本、『人を動かす』について、お話ししていきたいと思います。
このカーネギーの『人を動かす』という本は世界的なベストセラー、ロングセラーで、日本においてもすでに400万部以上の発行部数を誇るカネーギーの代表的な著書です。
累積納税額日本一で、日本一の大商人とも言われる斎藤一人さんも推薦する本であり、『大学に行くならこの本を4回読む方がいい、というくらいに良い本』とかつて仰っていました。
僕自身、自己啓発本は20歳のときに初めて読んだのですが、まだ自己啓発本について何も知らなかった初期にすぐに知ることになった本です。どの書店に行っても、この本がないことはほとんどないんじゃないか、と言えるほどに置かれている本なので、読んだことはなくても、目にしたことはあるかもしれません。
Contents
初めて知ってから7年経った今も読み返す本
僕の場合は、この本は数ある本の中でも軸の本の１つにしていて、定期的に読み返しています。
１番最初は音楽出版関連事業からの起業人生をスタートし、その後、コーチングを始め、それから数年が経ち、セッション時間も500時間以上、メール相談のやりとりも1万通近くになりましたが、コーチングにおいてずっと自分の根底に流している基本の考え方はこの『人を動かす』に書かれている考え方です。
僕が『人を動かす』を知った当時は1600円くらいでしたが、最近になって文庫版も出て、700円で手に入れられるというのですから、すごいですね。
文庫版は持ち運びが容易なサイズですし、本当に色々なところにいつも持ち運びながら読んでもいいくらいの素晴らしい本だと思います。
僕の場合は、この本のおかげで、対話することが仕事にまで繋がったと言っても過言ではないほどです。
ということで、デールカーネギーの『人を動かす』について少し話していきたいと思います。
デールカーネギーとは？
まず、このデールカーネギーさんっていう人がどんな人なのか、ということですけれども、彼は元々雑誌記者や俳優、営業職など様々な職を経験したのち、人間関係の専門家としてデールカーネギー研究所を設立し、多数の世界的ベストセラー、ロングセラーを出した、という人です。
鉄鋼王のカーネギーさんという方もいらっしゃるんですが、そのカーネギーさんとはまた別のカーネギーさんですが、鉄鋼王のカーネギーさんと同じくらいに有名なカーネギーさんです。
カーネギーの代表作は『人を動かす』と『道は開ける』
彼の代表作は『人を動かす』と『道は開ける』です。
そのほかにも、『カーネギーの人生論』、『カーネギーの話し方入門』など様々な本がありますが、数ある著書の中でも有名で代表的なものが先ほどの『人を動かす』と『道は開ける』です。
前者は、人間関係について書かれた本で、後者は、行き詰まった時にその行き詰まりの打開策となるような考え方をまとめた本です。
共に、具体的なエピソード(ちょっと昔の話ですが)が豊富なため、理解のしやすさや吸収のしやすさがあると思います。
『人を動かす』というよりも、『人が自然と笑顔で動きたくなる』ことについて書かれた本
この『人を動かす』という本ですが、僕の個人的な印象としては、「人を動かすための本！」というよりは、「人が自然と動きたくなるための本」といったような感じでしょうか。
人に命令したり、指図したりして、こちらの思い通りに「人を動かす」のではなく、人が自然と動きたくなるような人間関係の作り方、人との付き合い方、向き合い方をまとめている本だと思います。
そして、「人が自然と動きたくなるとはどういうことか？」ということを通して、「人が奥深くで真に求めているのは何なのか？」、「人が最も避けたいと思っているのはどんなことなのか？」というような、「人間そのものの理解」を深められる本となっています。
「人間学」の本、と言ってもいいと思います。
ひたすらひたすら「自己重要感」
4つのパートと１つの付録によって構成されているこの『人を動かす』ですが、終始一貫して軸になっているのが「自己重要感」という考え方です。
パート１でこの「重要感」の話が出てきますが、そのあとのパートでも全てはこの「重要感」を多角的に理解するための話、または、「重要感を傷つけない、重要感を高める」具体的な方法論を理解する話となっています。
八番目の"自己の重要感"がそれで、フロイトのいう"偉くなりたいと言う願望"であり、デューイの"重要人物たらんとする欲求"である。
(引用：『人を動かす』デールカーネギー P.26)
例えば、こういったように説明がされていて、この他にも様々な角度から様々な表現を用いて「重要感」については説明がされています。
ぜひ、一度本を手にとって、ご覧ください。
表面的には知っていても、深くは知らなかった
この本の中では、『あたりまえだろ』とか『そんなん知ってるよ』と一見思われるような話が多数見られます。ただ、僕自身がこの本を読んだときに感じたことは『そこまで深く考えるのか』『そのレベルでやるのか』ということでした。
例えば、「相手に関心を寄せるとはどういうことか」といった話や「心からほめるとはどういうことか」という話なども出てきますが、そういった話の中にはアメリカ大統領のリンカーンの話や大成功した偉大な実業家である鉄鋼王のカーネギーの話なども出てくるのですが、「実践レベルが違う」んですよね。
『大統領がそこまでやるの？！』というようなレベルで実行しているんですよね。
当時の僕自身も全然甘かったなあと思いましたし、今も全然そんなレベルでできていないと感じています。
そこで話されている「レベル」や「深さ」には到底追いつけないような気しかしませんが、それでも、少しずつでもマシになっていく中で、その「ほんの少しマシになった」それだけでも、現実世界は大きく変わってきます。
何が変わるのか？
これはあくまで、僕の経験からの話となりますが、本の中で話されている「深み」まで到達することは未だにできていない状態ではありますが、それでも、確実に、出会う人、出会う人の見せてくれる顔、そこで生まれる会話の質、そこで生まれる空気感、といったようなものは明らかに変わっていったように感じます。
自分から出てくる言葉が変わり、会話が光を帯びた楽しいものになる
この本で書かれていることが少しずつ自分の中に染み込んでくると、例えば友人や家族と会話するときに、自分から出てくる言葉が変わってきます。
また、何らかの呼びかけや質問に対する自分の返答の内容、空気感、そういったものが変わってきます。
その結果、(こういうと怪しく聞こえるかもしれませんが笑)会話の質が変わり、会話が光を帯びるようになるというか、無理のない前向きな言葉や、光を帯びたように感じる言葉によって、会話が構成されるようになり、会話自体が心の栄養になるようになってきます。
何気ない会話ですら感謝されるようになる
また、自分の中にこの感覚が染み込んできて、自然と相手の重要感というものを満たせるような言葉のやり取りができるようになってくると、何気ない会話であっても、その人の表情が晴れたり、心が軽くなったり、心が満たされて活力を得てもらえるようになり、何故なのかよくわからないまま(笑)感謝されるようになります。
そうなると、自然と、自分のこころが重く感じられているときには逆に、そういったエネルギーをいただけたりしますし、あたたかみに溢れた豊かな人間関係が出来上がっていきます。
結果として、仕事までうまくいくようになる
このようになってくると、自然と仕事の面においても『この人にお願いしたいな』と思っていただけることも増えますし、仕事を実際に進めていく中でも、人間関係における潤滑油のような働きをしてくれて、円滑に進めていくことができるようになります。
僕自身は、「対話」自体がお仕事の１つであり、コーチングを初めてやったときには、1回200円とか300円(しかもそれは場所代笑)というようなところからスタートし、その後、1000万円以上を稼ぐまでになりましたが、ずっとコアになっているのはこの本の考え方だと思います。
コーチングというものに取り組む前からこの本の内容を学び、コーチングを始めてからも、この本に書かれている内容を振り返りながら、「より理解を深めていく」ということを繰り返してきたように思います。
純粋に人間関係を学びたいというときにもこの本は有効ですし、コーチングをしたいという場合にも有効ですし、コーチングは仕事にはしないけど、仕事に取り入れたいと思うときにも、この本は大いに有効だと思います。
ということで、かんたんにではありますが、デールカーネギーの『人を動かす』についてお話しさせていただきました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この『人を動かす』以外の啓発本についてまとめた記事もありますので、よろしければ合わせて一度ご覧ください。自分の人生をこれから新たに作っていきたい、ライフワークを見つけたい、実現したい、というような場合には特に参考になると思います。
こんだけ『人を動かす』の話をしておきながら、カーネギーの本を入れ忘れたのはアホかよ！と思いますが。笑
その他にも、行動力をつけたいときに、行動力の源となる自己肯定感というものについてこちらで話しています。自己肯定感を高められると、幸福感と行動力が高まります。
＞＞『自己肯定感を確実に高める方法〜大人でも大丈夫、9900通のメールからわかったこと〜』
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