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この前は『自分の強みがわからないトリック』ということで、自分の強みがわかりにくくなってしまう仕組みについてまとめてみました。そして、その仕組みを理解するだけで、今まで気づけなかった強みに気づける可能性が一気に高まるという話をさせていただきました。(参照:『自分の強みがわからないトリック【強みを見つける方法】』)
今回は、さらにまた別の角度から「強みの発見」に繋がり得る話をまとめていきたいと思います。前回の話や今回の話など、「強み」を見つけるための方法というか、ルートは様々なものがありますが、紹介させていただくうちの1つでも、お役に立つことがありましたら、嬉しく思います。
強みが生まれるメカニズムを考えてみる
強みが生まれるメカニズムについてお話ししてみたいと思います。強みはどうして生まれるのか、どうやって出来上がるのかというと、主に2つの理由が考えられます。
まず1つは、「センス」ともう1つは「かけた時間」です。
センスとは特別だけど特別じゃないもの
このセンスというのは、自分が育つ環境において自然と磨かれたものだったり、天性のものだったり、そういったものがあると思います。
ですが、この「センス」も、何もメジャーリーガーのイチロー選手やテニスの錦織圭選手のような人たちの持つ「センス」だけを「センス」として言いたいのではなく、学校のクラスの中でも、そういった規模の中でも「◯◯さんは音楽が得意」「◯◯くんは計算が得意」というようなものってあったと思うんですね。
人によって、「なぜか得意な分野」というようなものがあったと思います。また、そういった「誰かと比べて」という他者との相対的なもののみならず、「自分の中でも◯◯が他に比べれば何となく上手にできる」みたいなものもあると思います。
それは例えば、「データ処理の方が人と話すより楽」とか「瞬間瞬間で何かをするより、段取りを組んで取り組む方が得意」とか、社会に出てからもそういったことを感じたこと、思ったことがあると思うんですね。
それっていうのは、ある種の自分の中の「センスのある分野」だと思います。もっといえば、「ベクトル」というように捉えた方がわかりやすいかもしれません。自分の特質はどの方向を向いているのか?ということですね。
『なぜだかわからないけど、(昔から)自分はこれよりこれの方がいい』というような、こういった「特質のベクトル」があると思います。
これはまさに「◯◯においてセンスがある」と言えるかと思います。これが強みになり得るまず1つですね。
かけた時間の長さとその時間の濃さ
次に、「強み」が生まれるきっかけとなり得るのが「かけた時間とその時間の濃さ」によるものです。
もともと、その分野において特別に得意であるということがなくても、時間をかけて取り組んできたものやかけた時間は短くても、圧倒的に濃い時間を過ごしてきたものは、自分の強みになることが大いにあります。
ただ、このときには「目を凝らす」ことが重要になってくるかと思います。先に挙げた「センスのある部分」を見出すときもそうですが、それ以上にこの後者の「かけた時間と濃さ」から見出すときには「じっくり目を凝らす」ことが大事になると思います。
というのも、これは前回の記事の内容にも関連する部分ですが、「かけた時間」や「かける時間」が長くなれば長くなるほどに、当然のことながらその分野に詳しくなっていきます。
そして、詳しくなればなるほど、「もっとすごい人」が目に入るようになりますし、自分自身もその分野において熟練すれば熟練するほどに、自分のできることに対して「これくらいは当たり前」というように、外から見たら特別な力や特別なことが、自分の中で「常識化」していってしまいます。
そうなると、ついつい見逃しやすくなってしまうんですね。
なので、このときのポイントは、「すごいかすごくないか」は置いておいて、「かけた時間の多いもの」をとりあえず列挙していく、ということが大事になります。
強みは比較的相対的なものだったりもするので、自分の中ですごいかすごくないかよりも、「他のだれかにとってすごいかどうか」の方が大事な視点だったりします。
また、その「他の人」というのも、自分と「同分野にいる他の人」ではなく、自分とは「異分野にいる他の人」でいいので、そういった視点になってくると、これまで見えなかったことが徐々に見えるようになってきます。
ということで、「自分の中で何となくできちゃうところ」と「かけた時間の多いもの」をぜひ一度書き出してみてください。
それでは、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
よかったら、前回の記事も合わせてお役立てください。こちらの記事では「強みが強みと思えないこと」についてより重点的にお話ししています。
>>『自分の強みがわからないトリック』