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「コンフォートゾーン」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、自己啓発の世界、特に、コーチングの世界でよく耳にする言葉です。この言葉を日本において広めたのは、苫米地英人博士です。
今回は、この「コンフォートゾーン」という言葉の意味と、そのコンフォートゾーンの作り方、変え方についてお話ししていきたいと思います。
この「コンフォートゾーン」の理解は、今後の人生を「自動操縦」で大きく変える可能性を持っていますので、今回の記事があなたの人生に少しでもお役に立ちましたら、幸いです。
Contents
そもそも、コンフォートゾーンとは何か?
まずはじめに、コンフォートゾーンは何か、というところから改めて確認して、そのあとで、コンフォートゾーンの作り方、変え方についてお話ししていきたいと思います。
それでは、コンフォートゾーンとは何か、ですが、
"comfort"には、「慰める、楽にする、安楽、楽、快適」
といったような意味があります。
つまり、コンフォートゾーンというのは、
「(自分が)楽でいられる範囲」「快適な範囲」
というように理解することができます。
テストでいつも70点だった場合
たとえば、自分が学校のテストで「いつも70点」を取っていた場合、その「いつもの70点」が、自分にとっての「快適な範囲」で、「70点がコンフォートゾーン」ということができます。
一方で、70点がコンフォートゾーンでありながら、テストで60点を取ってしまうと、「なんか気持ちわるい」「あああ、いやだ、やってしまった」と感じるわけですが、それは「コンフォートゾーンの外」に出てしまったことで感じるものと言えます。
このとき、いつもより低い点数に対して「強い違和感」を感じ、「居心地の悪さ」を感じることで、無意識のうちに「いつもの70点」というラインに戻そうとします。
その結果、例えばテストの見直しに励んだり、授業での集中力が増したり、次回のテスト勉強でがんばったりすることによって、「いつもの70点」に戻ってくるんですね。
お金のコンフォートゾーンの話
これは、あらゆる場面において作用していて、例えば、「毎月給料日前に、2万円はお財布に残っている」とします。そうすると、これがコンフォートゾーンになるのですが、仮に「給料日まであと3日あるのに、2万2000円しか残ってない」となると、そこから無意識のうちに「節約」が始まり、なんとか「2万円前後」をお財布に残しておけるように励むんですね。
他にも、たとえば、貯金が100万円あったとして、突然の出費で10万円使うことになり、貯金残額が90万円になると、違和感やなんとなく不快感を感じ、無意識のうちに少し節約をして、100万円に戻していったりするんですね。
このように、コンフォートゾーンというのは、言ってみれば目に見えない「人間の自動操縦装置」ということができ、この自動操縦装置によって、自分の快適な範囲で生きることができるようになっています。
成長や成功への足枷になることもある
ただ、これは、成長や成功を目指したときの「足枷」になることもあります。
どういうことかというと、たとえば貯金の例で言えば、『貯金が200万円位なったらいいな』と思っていても、『自分はせいぜい貯金できても100万円くらいだよな』という感覚が無意識の中にあったとします。
そうすると、臨時収入があって「貯金が130万円」になったときに、不思議と出費が重なったり、無意識のうちに少額ずつ出費がいつもより多くなって、結果的に「貯金100万円」に戻ってきてしまう、ということがあるんですね。
他にも、例えば、『いつか起業したい!』、『自分でスモールビジネスをやってみたい!』と思っているものの、『自分には難しいんじゃないか、今のままがふさわしいんじゃないか』という思いが強くあるとします。
そうすると、起業のチャンスと出会っても掴めなかったり、「できるよね!」と強く思っている人たちの輪に入った時にも、居心地の悪さを感じて、無意識のうちに遠ざかろうとしたりしてしまう、ということがあります。
そのようにして、自分で自分を望む成功から遠ざけてしまうことがあるんですね。
これも、「コンフォートゾーン」に自分を無意識のうちに戻そうとする自動操縦の1つです。
コンフォートゾーンを作り替えられると……
ということは、この「コンフォートゾーン」を変えることができたり、自分の「理想のゾーン」を自分にとっての「コンフォートゾーン」として作ることができれば、そのコンフォートゾーンに合わせて「自動操縦」で自分の理想を現実にしていくことができる、ということなんですね。
コンフォートゾーンの変え方、作り方には3通りある
では、どうしたら自分の理想まで自動操縦で連れて行ってくれる「コンフォートゾーン」を自分の中に作っていくことができるのでしょうか?
今回は、そのコンフォートゾーンの作り方を3通りに分けてお話ししていきたいと思います。
自分の理想を実現している人(もしくは、同じく目指している人)たちの集団に飛び込む
まず1つ目は、この
「自分の理想を実現している人(もしく、同じく目指している人)たちの集団に飛び込む」
です。
これは、なかなかの荒療治です。笑
例えば、自分がビジネスを起こしたいと考えているとしましょう。そのときに、意識高くそれを目指している人たちが集まる集団、もしくは、ビジネスをすでに起こしている人たちばかりの集団に飛び込んだ場合、なかなかに居心地の悪さや精神的プレッシャーを強く感じると思います。
特に最初のうちは、吐き気を感じるほどに居心地の悪さを感じたり、どっと疲れたりすることもあると思います。
ただ、これは「ダイレクト」ゆえに、こういった肉体的、精神的疲労感は強くあるものの、外科手術的性質ゆえ、コンフォートゾーンを変えて行ったり、自分の理想のコンフォートゾーンを自分の中に作っていくには、非常に効果的です。
しかしながら、中にはこういった方法が合わない人もいますので(僕もそうでしたが。笑)、その場合は、以下の方法を考えてみてください。
理想を実現している人「1人」と交流する
先ほどの例では、理想を実現している、もしくは強く意識し目指している「集団」ということで紹介しました。
2つ目の方法は、それよりは一段マイルドな、理想を実現している(もしくは、目指している)「1人」と交流する、という方法です。
たとえ、「1人」であっても、最初のうちは、「理想を実現している人」と会う、会話するなんていうのは、とても緊張したり、大きな精神的抵抗を感じることがあると思います。
その場合には、「同じ理想を目指している人(1人)」と話してみるといいかもしれません。
最初のうちは、「同じ理想を目指している人」と話すことすら、緊張したり抵抗を感じたりすることもあると思うんですね。
例えば、『これを目指している人は自分よりずっとすごい人なんじゃないか』と思ったり、『自分なんかが同じ目標持ってるなんて言ったら、どう思われるんだろうか』とか、たとえ「まだ実現していない、同じ立場で目指している人」相手であっても、抵抗を感じたりすることもあると思うんですね。
なので、無理せず、しかし着実に、自分のできそうなところからやってみるといいと思います。
間接的に「理想を実現している人」に触れる
そして、これが3つ目の方法です。
1つ目は「集団」に飛び込む、2つ目は「1人」と交流する、そして3つ目は「理想を実現している人に間接的に触れる」です。
具体的に言えば、これはたくさんの手段があります。
本を読むのも1つ、YouTubeで音声を聴くのも1つ、何かしらの通信講座で学んでみるのも1つ、ブログを読んでみるのも1つ、というように、様々なものがあります。
本を読むことにそこまで抵抗がなければ、本を調べて、いくつか読んでみるといいでしょう。
そして、少しずつその理想の世界の空気感に間接的に慣れてきたら、その本の著者の講演会に参加してみて、「少し距離感のある生」を通して、より一層、自分のコンフォートゾーンを変えていく、作っていくというのもいいでしょう。
本を読むことがあまり得意でなかったり、少し苦手な場合には、YouTubeで音声を探してみたり、音声で学べる形式の通信講座を探してみるのもいいでしょう。
いずれにしても、自分の理想のコンフォートゾーンを作っていくときには、自分にあった方法で少しずつでもやっていければいいと思います。
僕自身も、そうやってきた
ここまで3段階に分けてお話ししてきましたが、おそらく、メンタルがタフな人などは、この1つ目の方法だけを知れれば、きっとOKでしょう。
ただ、僕自身が無理だったので(笑)、2つ目の方法、3つ目の方法、というように3段階の方法を見出して、実践していました。
たしかに1つ目の方法が最も強力だと思いますし、人によっては「この方法しかありえない!これじゃないと怠けるぞ!変われないぞ!」なんていう人もいるかもしれませんが、心が木っ端微塵になって、再起不能になっては元も子もないと思いますので(笑)、自分に合った方法でやっていければいいと思っています。
たとえ1つ目の方法が無理でも、2つ目の方法が無理でも、3つ目から始めて、3つ目で慣れてきてから2つ目の方法に移行できればいいし、なんなら、3つ目の方法と2つ目の方法さえ、ある程度取り入れられれば十二分にコンフォートゾーンは変えられますし、作れます。
人によっては、3つ目だけで可能な人もいるかもしれません。
ぜひ、自分のこころと相談して、今の自分に合った方法を選んで、試してみてください。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
1歩を踏み出す時にはこころのエネルギーが要ります。そのこころのエネルギーの源泉となり得る「自己肯定感」の理解が深まると、行動力も自然と高まっていきます。よろしければ、以下の関連記事も合わせてご覧ください。