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自分で考える力をつけるために、高めるために、3つの方法「理由を考えてみる」「順序を考えてみる」「向きを考えてみる」という話をしました。(参照:『「自分で考える力」を10倍高める3つの方法』)
今回は、それをより具体的に実践するための第1歩として、「自分の感情」からはじめる、という話をしたいと思います。
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自分の感情からはじめてみる理由
「理由」「順序」「向き」を考えてみることで、自分で考える力が育つというお話をさせていただきましたが、『では、何を題材にして考えればいいのか?』といったときに、オススメの1つが「自分の感情」です。
たとえば、「喜怒哀楽」様々な感情があると思いますが、それらについて、「理由」「順序」「向き」を考えてみる、ということです。
今回、「自分の感情」からはじめてみるということでお話ししていますが、というのも、『考える力がないんじゃないか、弱いんじゃないか』と思っている場合、たとえば何か社会的なものをテーマに考えてみようとすると、『イマイチ自分の意見を持ちきれない』『他の人の考えが気になって、自分の考えを深掘りできない』ということがあり得ると思うんですね。
たとえば、「少子化問題」というテーマを自分に与えて考え始めた場合、堂々と自分なりに考えを深められればいいですが、そうではない場合、考えてる途中で『やっぱり自分にはわからない』『全然まともな考えが出てこない』というようになってしまうこともあると思うんですね。
そうなると、社会的な問題や少し大きな問題、客観性の高い問題について考えた場合、「他人の考えが気になって自分の考えを深められない、考える力を磨けない」ということがあると思います。
なので、「自分の感情」というところから始めると、もちろん明確で完璧な正解は導き出せないにしても、「自分のもの」なので、比較的自由に自分なりに思考をすることができ、思考力を鍛えることができます。
「自分の感情」を素材として、考える力を高めるとは?
①自分の感情に気づく<「向き」について考える>
まず、自分の感情に気づいてみます。感情が生まれたら、一時停止してみます。
そして、「どんな感情なのか?」考えてみます。(感じてみます)
例えば、「喜」という向きの感情なのか、「怒」という向きを持った感情なのか、「哀」なのか、「楽」なのか、それともそれらとはまた違った感情なのか。
これは、1つ、「向き」を考える訓練になります。
また、その感情が「どこを向いているのか?(対象は何なのか)」ということも、「向き」について考える訓練になります。
例えば、友人に対してなのか、上司に対してなのか、家族に対してなのか、人ではなく、出来事というものに対してなのか、自分に対してなのか、というような感じですね。
「なんとなくイラっとした」ではなく、例えば「何に対して(対象)」とイラっとしたのかといったようなことを、このように考えて、明確にできるようになると、何か物事を考えるときに「対象」を明確にして、ズラさずに考えることができる力がついていきます。
②その感情の理由を考えてみる<「理由」について考えてみる>
そして、「なぜその感情が生まれているのか?」を考えてみます。
「理由」ですね。
もちろん、「理由」というのは1つではないかもしれませんし、いくつもの理由が複雑に絡み合っているかもしれません。また、考えたからといって「間違いのない明確な正解」がわかるとも限りません。
それでも大丈夫なので、「現段階での答え」で構わないので、「理由」を考えてみます。
そうすることによって、例えばいくつかの理由が絡まっているのであれば、それらの「絡み合ったものを解いて整理する力」がつきますし、理由について考えることは、物事の因果関係を考える力を高めます。
③どういう順番だったのか?<「順序」について考えてみる>
さらに、ここまで明確になってきたとき、出来事の順番を考えてみます。
まず◯◯が起こって〜、そのあとに△△起こって〜、というような感じです。
矢印を使いながら、図にしながら、出来事の起きた順番を整理してみるとわかりやすく整理できます。
ここまでができたら、
「どういうことが起こって、それによってどんな感情が起こったのか?そして、それはなぜなのか?」
ということが、綺麗にまとまってきます。
そうすると、「自分の感情」を素材とした、自分なりの「1つの分析」というものが完了するんですね。
もちろん、先にも話した通り、完全にすっきりすることはないかもしれませんし、「完璧な答え」は出ないかもしれませんが、論理的に考える力や自分なりに考える力というのが着実に育っていきます。
よろしければ、今日感じた感情を1つピックアップして、早速ぜひお試しください。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。