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完璧主義のいいところから見てみよう
完璧主義によって、なかなか新しい1歩や次の1歩を踏み出せないことで、もどかしさを感じることがあるかもしれません。そして、そんな自分を打ち消したくなることもあるかもしれません。
ただ、この完璧主義の要素がある人というのは、仕事やプライベートにおいて、用意周到さや正確性があったりと「物事を成し遂げる確実性が高い」ということでもあります。
そして、そういった用意周到さや正確性というものは、「事前に気づかないうちに」施されるものであり、物事が成し遂げられた後(事後)にはなかなか気づかれにくいものだったりするので、完璧主義のその一側面が役立っているという実感は得にくくなっています。
それでいて、完璧主義によって1歩踏み出せないときに、踏み出せないという負の作用にばかりついつい目がいってしまうので、負の感情が強くなってしまいがちです。
【脱線話】いいところを見つける前に「◯◯◯ないところ」を見つけるのもOK
今、かんたんに完璧主義のもう一側面についてもさらっと紹介しましたが、今回の件に限らず、「いいところを見てみよう」と思っても、自分自身がそれに対して負の感情やイメージを強く持っている場合には、なかなかにギシギシこころが軋む感じでむずかしいこともあると思います。
そんなときは、「いいところを見つけよう」と思う前に、「わるくないところが見つかればいいや」くらいに思って軽くトライしてみるとこころを向けやすくなります。
ゴムと一緒で、思いっきり一気にポジティブ方面に引っ張ろうとするとパチーン!と勢いよくネガティブ方面に戻っちゃうことがあるのですが、「わるくないところ」という何とも中途半端なところからはじめると、ほどよくじわりじわりと負に強く傾いた固定観念を溶かしながら癒していくことができます。
完璧主義をやめる方法:「真ん中」や「最中」を見出し、そこにOKを出す
完璧主義から脱却したいときには「完璧主義は溶かすもの」というイメージを持っておくと、少しはかどります。
完璧主義をやめよう!!と強く思ったとき、それは完璧主義を「断ち切る(=0 or 100)」ようなイメージが感じられますが、まずはその「断ち切る(=0 or 100)」のようなイメージを変えていくことから始めると、変化が起こりやすくなってきます。
「完璧主義をやめること」に対して「完璧主義にならない」ということですね。
ソフトクリームやかき氷には中途半端な「溶けている」という状態があります。
これは、液体化している部分と固体のままの部分のその両方の混ざった部分という感じですね。
このソフトクリームの感じです。(雑?笑
一気に「完璧主義脱出」というよりは、「溶けている最中」という「真ん中の状態」があるわけですね。で、この状態のときに「おっ!溶けてる!」と気づくことができて、溶けていると認識できればOKです。
ソフトクリームは一気に液体になるわけではないので、『なんだ、これじゃ全然液体じゃないじゃないか!』と「液体 or 固体」みたいな「0 or 100」という感じで見て◯×をつけてしまうと「冷凍庫送り」となってカッチカチのソフトクリームとなってしまいます。笑
溶かすとはゆるませるということ、メモリを振るということ
では、溶かしていくためにはどうしたらいいか?
溶かしていくためには「ゆるませる」ということに意識を少しずつ向けていくことができればOKです。「ゆるませる」ということに意識を向けることがすなわち「溶かしていく」ということになります。
このゆるませるというのは、「間にメモリを自分で振る」と表すこともできます。
たとえば、「二重跳びを10回跳べるようになる!」という目標を設定したときに、「10回跳べるか跳べないか」ではなく、「1回跳べた」「3回跳べた」「5回跳べた」というように「0と10の間にメモリを振る」ということですね。
そして、ゆるませ上手で「脱完璧主義状態」の人はどういう状態かというと、この「メモリ振り」が非常にうまい!という状態です。
メモリ振りがとても柔軟で上手なので、「あー10回は今は無理かも〜」と思ったとしても、「じゃあ3回でいいや」といったようにメモリをパパッと振って、ぴょんと目の前に踏み出せちゃうわけなんですね。
なので、この「メモリ振り上手」を意識して、少しずつ上手になっていくと、それに合わせてどんどんかろやかで完璧主義から離れた自分になっていくことができます。
この二重跳びの例で言えば、もっと言えば、跳ぶ前段階で「いきなり跳ぶのはこわいから、二重跳びの跳び方を本で読んでみる」でもOKを出していいんだ、くらいの感じで、「ずっと手前のところからメモリ振っていい」と押さえておくとメモリ振りがどんどん上手になっていきます。
ぜひ、オリジナルのメモリを振ってみてください。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。