ご覧いただきありがとうございます。
先日も、とある角度から完璧主義をやわらげ軽くするためのお話をさせていただきました。(参照:『メモリ振り上手の話』)
今回はまた別の角度から、完璧主義をやわらげて軽くし、最終的には卒業できてしまう方法についてお話ししていきたいと思います。
いろいろな方法を自分の中にストックしておくことによって、いろいろな角度から完璧主義を溶かして楽になってもらえたらなと思います。
Contents
なんとも不思議な78:22の法則
古くから言われているとある黄金比があります。それが、「78:22」です。
そして、この黄金比から「78:22の法則」と呼ばれるものがあります。
たとえば……
・地球の海と陸の割合は78:22
・空気中の酸素と酸素以外のものの割合は78:22
・働きアリのうち真面目に働いているアリとサボっているアリの割合は78:22
などなど、様々なものが「78:22」という不思議な比率になっています。
ただ、もちろん、こういった不思議な類の話はちょっと抵抗があるんだよな、とか、なかなか受け入れられないんだよな、というのもあるかもしれません。
その場合は、「ふーん」と聞き流す程度で大丈夫ですので、さらっとでも読んでいただけたらいいかなと思います。
どうしても100:0にならない働きアリの話
この中で最後の働きアリの話をピックアップしてみましょう。
たとえば100匹のアリがいたら、そのうちの78匹がよく働き、28匹がサボるということになるわけですが、この28匹を追いやったらどうなるのでしょうか?
実は、このサボりアリ28匹を除外して78匹だけにすると、その78匹のうち78%がよく働くアリとなり、22%はサボるようになると言われています。
もともと働きアリの中でもよく働くはずだった78匹のアリの一部がサボるようになってしまい、結局「78:22」の比率が変わらないということです。
バッチリできた部分とよくできなかった部分
この比率は、人間が何か物事を行う際の「完成度」においても適用して考えてみることができます。
たとえば何か成し遂げたいことがあったとき、そこそこ上手くは行ったんだけど、それなりにまだ改善できるポイントも見つかって、「バッチリできた部分:よくできなかった部分=78:22」になるということですね。
もちろん、それを繰り返すことによって少しずつ良くなっていくわけですが(100のうち改善すべき22を今度は100として取り組んで、そのときに生まれた22を改善して、またその22をまた100として考えて…というように)、それでも、先ほどの働きアリの話と同じで、「100:0」にはならないわけですね。
逆に言えば、どんな完璧超人だろうが「いつだって22点分は取りこぼす」ということもできます。(完璧に見える人も、周りから見たらそう見えていても、本人にとってはきっと「22」が見えています)
てっぺんは100ではなく、78だったのかもしれない
小学校のテストなどで、「100点」が満点であり、てっぺんだったために「100点(%)」がてっぺんとなっていて、さらに勉強すればテストは100点(%)を取れるものでしたが、実はこの地球において取れるてっぺんは78%なのかもしれない、ということなんですね。
もし、この「78:22の法則」通り、どうしたって「22の取りこぼし」が生まれてしまうのであれば、そもそも「78」が上限なので「◯/78点」となるわけです。
そして、そういった状況の中で学生時代のテストの慣習によって、知らぬ間に「◯/100点」と計算していたことで、どんどんこころを追い詰めてしまうことになっていたのかもしれません。
てっぺんが78で、22はあとで改善すればいい
出来栄えや完成度のてっぺんが78ということなのであれば、60点も取れれば高得点です。そして、そうであるとするならば、「60点で実は高得点」ということであるならば、これまでよりは少し1歩が軽くなるかもしれません。
いつも「なんか足りない」くらいで実はちょうどいいのかもしれません。笑
そのあとで、「残った22」をちょいちょい改善していけたらそれで十分素晴らしいことなのかもしれません。
「100点満点で何点か?」と同等以上に大切なこと
日々の仕事や生活の中で、「100点満点で何点か?」と振り返ることもとても大事なことの1つだと思います。そういった振り返りによってどんどん改善しながら前に進んでいくことができ、もたらされる結果もどんどん良くなっていくことと思います。
しかしながら、時にはこの自己採点によってこころを削り過ぎてしまって、こころのエネルギーが枯渇して、1歩が踏み出せなくなってしまったり、自信を失ってしまうことがあるかもしれません。
そんなときには、ぜひ今回の「78:22の法則」の話を思い出していただけたらと思います。きっと、ほんの少しこころをゆるませ、軽くしてくれます。
「100点満点で何点か?」ということだけでなく、「今日の自分に100点をあげられるとしたら?」ということも同じように大事なことなのかもしれません。
今回の記事が今後のお役に立つことがありましたら、嬉しいです。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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